三省堂書店オンデマンドの功罪

山:三省堂書店オンデマンドは、三省堂本店で2010年12月15日に開始した書籍のオンデマンド印刷サービス。オーダーをしてくれれば、約10分で本として刷ってお渡ししますというサービスですね。店頭に行かないと注文できないという。
宮:僕はオープンの当日に買いに行った。
業界人が多かったんだと思うけどかなり混んでいた。Espresso Book Machineらしい機会が置いてあって、その近くに端末があったんで、そこで書籍検索ができるんだと思って一生懸命タイトル検索しちゃったんだよ。随分沢山タイトルがヒットして、「うわぁー、こんなに充実してるんだ」と思っていたら…実はそれは普通に売ってる本用の端末で。オンデマンドのタイトルは、ペラっと薄っぺらいファイルがあってそっちから選ぶんだった。
湯:オープン時点では、和書は講談社の55タイトルしかないって話でしたね。
宮:僕がオーダーしたのは30番目だったんだけど、何冊か前で失敗してしまって、1時間待たされた。スタックのところがうまく揃わなかったみたい。仕方がないから、本ができるまで珈琲屋でコーヒー飲んでた。
山:実は私も行きました。12月30日の夕方に。
その時はそんなに混んでなかった。やっぱり1回失敗というか事故があって。
糊が付かなかったみたい。刷ったところまでのを取り出して、再セットして、リスタート・・・ってやっていたから、ページがずれてる可能性とかもあると思いますね。
山:ちなみに、これがで実際に刷ってもらった本です。
~一同現物をペラペラめくりながら、品評をしていると、本文の1ページがハラリ…~
一同:1ページとれた(笑)!
宮:なにしろ、いろんなシステムを組み合わせた機械を、教育は受けてるとはいえ書店の人がメンテナンスしていかなければいけないんだから大変なのよ。
僕が行った時は、機械の運転に2人、顧客対応に1人で3人がかりだった。
山:私が行った時は、男の人一人でした。トラぶってからもう一人出てきましたけど。
湯: なるほど。ではニワトリと卵ですが、豊富な品揃えが不可欠なはずなんですけど、売れなければ品ぞろえは充実しないと。
私はオンデマンドで本を印刷すること自体は、ビジネスになると思ってます。
且つ、自社で品ぞろえを充実させることができなくても、デジタルの普及に乗っかる形でのニーズも発生してくると思います。
例えば、
・自炊してデータ化した書籍を、もう一度紙に戻したい時
・電子書籍で購入した本を、紙で欲しい時
等等。
自炊代行というか、書籍スキャンサービスを提供しているBOOK SCAN(http://www.bookscan.co.jp/)なんか大流行りしてるわけで、毎日大量の本のデジタルデータができています。

また電子書籍は、今後ラインナップが増えていく可能性は非常に高いです。
で、一度購入した電子書籍を「紙の本にする」作業を代行してあげているだけだから権利関係を整理しなくてもいいというたてつけで。その本を売ったりしたらもちろんまずいですよ。でも自分の本を、自分で使うために、いろいろな形に変えることは問題ないし、またそれを代行するビジネスは私は個人的には権利関係もシロだと思っています。
三省堂さんのような大手ができるかというと・・・
※続きはダウンロード版にて。以下から全文をダウンロードしてご覧いただけます。(全文A4×7P)

