印刷通販”Vista Print”の戦略
宮:“Vista Print”ってどうなの。
以前、あそこで名刺を刷ってみたんだけど、200枚頼んだら100枚ずつサイズが違うの。重ねてトントンと揃えてみたら、「あれッ?揃わない」みたいな。
1ミリぐらいは余裕でちがったんじゃないかな。
トンボがでちゃったりしてるのもあって。
山:危険ですね。枚数はちゃんと100枚入ってました?
宮:あ、数えてない。でも、日本の名刺より厚いのね。蓋が閉まらないぐらい。
湯:レイアウトは大丈夫でしたか?
私も「無料名刺」というものを頼んでみようとおもったのですが、
オンラインで文字入力していくと、出力イメージの部分でどうしても
レイアウトが崩れてしまう。日本のサービスだったらちょっとあり得ないかな。
それに、結局あれ「無料名刺」と言っても
送料やらなんやらとられるので国内の通販より高くついちゃう。
宮:確かに、日本からオーダーするものではないかもしれない。
でもVista Printの強みは世界展開なんだよね。
日本に上陸する時も、国内の提携印刷会社探してたけど…結局まとまらなかったんだよね。
湯:売上では米国内と国外、半々かな。2010年で売上670百万ドルだから570億円ぐらいか、そのうち300億円分ぐらいが米国内、残りが国外。
サービスの質を比べると、きっと日本の印刷通販の方が優れている。
それでも、日本であれだけの広告費を使うということは、相当利益率が高いんですね。
同梱チラシもやってましたし、ネット広告のアフィリエイトなんかにも出してます。”無料名刺”などのキャッチで利用者を集めて、新規顧客獲得につき1000円ぐらい平気でアフィリエイト広告費を払う。「新規顧客名簿集め」ですよね。日本でも化粧品業界なんかだとよくある手法だけど、印刷会社はこういう集客はしない。
印刷通販を展開している会社さんに「新規顧客獲得単価はいくらぐらいで設定されてますか?」と聞いても、ほとんどの回答は「あまり獲得単価という考え方がない」と。
山:日本の印刷通販とは、品質も戦略も全然違う訳ですね。
湯:そうそう。”Vista Print”の方は、マイクロ法人狙い。だから、会社設立して一番初めに必要になる「名刺」と「ハンコ」を無料にすることで名簿を集める。マイクロ法人の年間のマーケティング関係の諸費用が大体5万円程度なんですって。それを狙って。
そして名刺の後は「ウェブサイトが必要でしょう?」「バナーも必要でしょう?」「メール広告うちませんか?」「チラシつくりませんか?」「キャンペーンTシャツ作りませんか」「グリーティングカードの季節ですね」等々、マイクロ法人のフェーズに合わせた商材を売り込んでくる。
だから、印刷通販という括りではいけないかもしれないですね。
山:Vista Printは1顧客あたりの平均単価が70ドルらしいですね。
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